統合失調症① 統合失調症とは

精神疾患の中で、うつ病に次いで多いのが統合失調症です。100人に一人の割合でかかり、患者数は75万人を超えています。以前は精神分裂病と呼ばれていた病気です。

この精神分裂病という名称が、日本では「精神が分裂する病気」→「理性が崩壊する病気」と誤って解釈されてしまうケースが多く、患者・家族団体等から病名に対する偏見が著しく強いという苦情が多かったため、2002年に日本精神神経学会総会によって統合失調症に変更されました。

さまざまな刺激を伝え合う神経のネットワークにトラブルが生じる脳の機能障害による病気です。現実を性格に判断する能力が低下し、感情や意欲のコントロールができなくなります。そして適切な対人関係を保つことが困難になり、外からの刺激に迅速かつ正確に対応することが難しくなります。