2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

気分変調性障害

気分変調性障害は、軽いうつ状態が慢性的に続く病気です。うつ病と並んで気分障害のひとつに分類されています。以前は「抑うつ神経症」と呼ばれていました。男女比では女性の方が圧倒的に多く、女性の患者数は男性の2〜3倍といわれています。年齢的には、…

脅迫性障害②

脅迫性障害の原因は、セロトニン(神経伝達物質)の調節障害や、脳の一部分の代謝や血流の亢進異常など、さまざまな仮説が立てられていますが、遺伝的要素を指摘する声や、自分では認めたくない不安や心の葛藤を強迫観念、脅迫行為にすりかえているという考え…

強迫性障害①

脅迫性障害とは、ある考え(強迫観念)や行為(脅迫行為)にとらわれて、どうしてもやめられずに苦しむ病気です。以前は強迫神経症と呼ばれていたもので、不安障害に分類されています。患者の約3分の2は25歳以前に発症します。思春期では男性の方がかかりやす…

女性のメンタルヘルス②

働く女性の増加により、これまでは男性に多かった心の病気が女性にも見られるようになってきています。特に目立っているのはアルコール依存症です。これまで女性でアルコール依存症になる人は少なからずいましたが、その多くは専業主婦でした。「キッチンド…

女性のメンタルヘルス①

女性は、男性に比べると心理社会的なストレスの素にさらされやすい状況にあるといえます。女性の社会進出は増えていますが、現代社会はまだまだ男性優位が多くみられます。職場では仕事内容、待遇、昇進などで不公平や不満を感じている人がたくさんいます。…

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは、これまで健康に生活していた人に、原因不明の強い全身倦怠感、微熱、頭痛、筋肉痛、精神神経症状などが起こり、長期にこの状態が続いて健全な社会生活が送れなくなるという病気です。慢性的な疲労感をはじめとして、多岐にわたる不定愁…

心の病気を扱う医療機関

心の病気を治療する医療機関としては、精神科、心療内科、精神神経科、神経科などいろいろあります。あまりなじみのない人にとってはどこを受診してよいのか迷ってしまいがちです。 ●精神科精神科は、神経症、うつ病、統合失調症、心身症などの心の病気のす…

労働者の疲労蓄積度チェックリスト

厚生労働省では平成16年6月に、過重労働による健康障害を防止するため、労働者の疲労蓄積度を判定できるチェックリストを作成し公表しています。労働者本人が自己診断するものと、家族が判定できるものと2種類あります。最近1か月の勤務の状態や自覚症状に…

アルコール依存症

アルコール依存症は、薬物依存症の一種で、アルコールの摂取によって得られる精神的、肉体的な薬理作用に強く囚われ、自らの意思で飲酒行動をコントロールできなくなり、強迫的に飲酒行為を繰り返す精神疾患です。飲酒量が極端に増えると、やがて自分の体を…