心の病気を扱う医療機関
心の病気を治療する医療機関としては、精神科、心療内科、精神神経科、神経科などいろいろあります。あまりなじみのない人にとってはどこを受診してよいのか迷ってしまいがちです。
●精神科
精神科は、神経症、うつ病、統合失調症、心身症などの心の病気のすべてを扱っています。
●心療内科
同じ心の病気でも、主に心身症などの身体面の症状が著しいケースを扱っています。身体症状が主になっている場合には、精神面ばかりでなく身体面の治療も重要になってくるので、両面からの治療を行います。うつ病では、軽症のうつ病が中心である場合が多いようです。
これらは、基本的に精神科と同じです。ただ、大学病院、総合病院などではこれらの科が厳密に分けられていることがあるので、確認してから受診したほうがよい場合があります。
間違いやすいのが、「神経科」と「神経内科」です。神経内科とは、大脳や脊髄、末梢神経に関する病気を扱います。脳出血や脳こうそくなどの脳の病気、顔面神経麻痺などの神経の病気、筋ジストロフィーなど筋肉の病気の治療を行う科です。