女性のメンタルヘルス②

働く女性の増加により、これまでは男性に多かった心の病気が女性にも見られるようになってきています。特に目立っているのはアルコール依存症です。

これまで女性でアルコール依存症になる人は少なからずいましたが、その多くは専業主婦でした。「キッチンドリンカー」と呼ばれていて、家族が会社や学校に出かけた後に、家事をしながらお酒を飲むことが習慣化してしまい、気がついた時にはアルコール依存症を発症していたというケースです。

ところが最近は、仕事を終えた後にバーや居酒屋に一人で立ち寄って、前後不覚になるまで飲酒する、あるいはスーパーやコンビニでお酒を買って帰って、自宅で一人で酔いつぶれるまで飲むといった、働く女性のアルコール依存症が増えているといいます。

女性はホルモンの影響で体質的に男性よりも早く、しかも少量でアルコール依存症を発症するといわれています。仕事のストレスを晴らすために軽い気持ちで飲み始めたお酒が、やがてはやめられなくなってアルコール依存症を発症して、社会生活に支障をきたすようになってしまいます。

また、人と接することに恐怖感を抱く社交不安障害ですが、不況で夫がリストラされたり給料が下がったりして、専業主婦だった妻が働きに出るようになり、社会に出ることではじめて病気に気づくというケースも増えているそうです。