職場のメンヘルが問題になっている理由

今、職場のメンタルヘルスが話題になって企業は対応を求められています。

その理由のひとつは、メンタルヘルスともっとも関係が深いといわれている、過労死や過労自殺労働災害認定数が増え続けていることです。

そして、厚生労働省が5年ごとに行なう1万人以上を対象にした大規模な「働く人々の健康状況調査」によると、勤労者の6割以上が強い不安やストレスを感じているという結果になっているそうです。

また、医師にしか投与できない抗不安剤抗うつ剤などの薬を服用している人が、ある企業では12%にみとめられたという調査結果もあります。中高年では27.9%にもなり、最もメンタルヘルスにさらされやすい中高年の3人に1人は薬を飲みながら働いているということになります。

さらに、うつ病は最近増加しているメンタルヘルス不調の代表的な病気ですが、19年前の4.5倍にもなっています。増え続ける自殺殺者の5人に1人はうつ病といわれているので、自殺者増加の背景にうつ病の激増があるとみられています。

このような理由から、心の健康対策を目的とするカウンセリングや、電話やメールによる相談窓口の設置などのメンタルヘルス対策を実施する大企業が増えています。