PTSD−心的外傷後ストレス症候群

Post-Traumatic Stress Disorder PTSD−心的外傷後ストレス症候群とは、人が通常体験する範囲を越えた非常に強いストレスとなる出来事に巻き込まれたことによる障害のことで、この外傷体験(トラウマ)が長時間持続する症状をいいます。

原因となる出来事は、戦争体験や地震などの自然災害、暴力・性犯罪・交通事故などです。このような強いストレスになる出来事を体験した後、さまざまなな身体的、精神的症状が見られます。

主な症状は3つあって、ひとつはフラッシュバックです。外傷体験になった出来事を夢の中で繰り返し体験したり、普段の生活の中でも、繰り返しその状況をありありと思い出します。

また、回避症状といい、フラッシュバックを避けるために、外傷体験となった出来事を思い出すような状況や、関連した事物を避け続けたり、その出来事が全く思い出せなかったり、感情が麻痺したりします。

夜も眠れなかったり、怒りっぽくなったり、あるいは警戒心が極度に強くなってしまいます。

ほかにも、自分が自分で無いような感じ(離人感)を抱いたり、パニック障害や対人恐怖を併発することもあります。