思春期のメンタルヘルス
ちょうどおとなとこどもの端境期にあたる思春期(中学生〜20歳くらいまで)は昔から「反抗期」ともいわれ、情緒が揺れ動く時期です。
以前から、非行、不登校、家庭内暴力などの問題が噴出していた時期で、最近では「17歳問題」「キレる若者」「リスカ(リストカッティングー手首を切る自傷行為の略」などいろんな問題が取り沙汰されています。
精神医学的には、統合失調症が最も多く発病する時期です。ほかにも、摂食障害、身体醜形恐怖、社会恐怖など思春期青年期に特徴的にあらわれてくる疾患があります。
パニック障害、強迫性障害、解離性障害など、神経症圏疾患とよばれる成人の疾患が急に増加する時期でもあります。不登校や非行などの社会問題も思春期に特有のものです。
家族ぐるみで話し合い、学校などと連携しながら事にあたる必要がありますが、家の中だけで問題を抱え込んでしまわずに、病的な傾向のあるなしにかかわらず、各種の相談機関や医療機関を積極的に利用した方がよいでしょう。