ストレスコーピング①

ストレスコーピングとは、ストレスとうまく付き合うために、ストレスをどのように受け止め、どのように行動するかを考えることをいいます。私たちが生きていく上でなくすことはできないストレスを上手に対処することが大切で、適切なコーピングを行えば、心身を良好な状態に保つことができるだけではなく、問題をうまく解決することもできます。

ストレスコーピングの方法は、大きく以下の2つに分けられます。


①問題焦点コーピング

ストレッサー(ストレスの素)そのものに働きかけて、それ自体を変化させて解決を図ろうとすることです。たとえば、対人関係がストレッサーである場合、相手の人に直接働きかけて問題を解決する方法です。

②情動焦点コーピング

ストレッサーそのものに働きかけるのではなく、それに対する考え方や感じ方を変えようとすることです。たとえば、対人関係がストレッサーである場合、それに対する自分の考え方や感じ方を変える方法です。

問題焦点コーピングは積極的な対処法であり、情動焦点コーピングは消極的な対処法ともいえますが、どちらが正しいということはありません。どうしても変えることができないストレッサーの方が多いでしょう。その場合は、自分が変わる、気分を変えるしかありません。ストレッサーの種類や緊急度、周囲の状況、実行可能性、タイミングなどを総合的に考えて、もっとも適したコーピングを行うことが大切です。