ストレスに負けないための食生活

食べ物や食生活で直接ストレスを解決することはできませんが、体の健康を維持するために必要な栄養素が不足していると、ストレスを強く感じたり、ストレスに弱くなるなどの影響があります。

忙しいからと、市販の弁当やスナック菓子で食事をすませるといった乱れた食生活が続いている人は、ストレスに弱くなっているかもしれません。ストレスに関わる栄養素には次のようなものがあります。


○カルシウム

カルシウム不足はイライラの原因になります。納豆などの大豆製品、しらす干し、チーズ、骨まで食べられる小魚類を積極的に摂るようにしましょう。また、カルシウムの吸収をよくするためには、魚や干ししいたけに多く含まれるビタミンDが必要です。

マグネシウム

マグネシウムは、カルシウムの働きを調整する作用があります。マグネシウムが多く含まれているのは、アーモンド、カシューナッツ、大豆、落花生などのナッツ類、干しひじき、納豆などです。

コレステロールとビタミン

コレステロールは、体がストレスと戦う上で必要な副腎皮質ホルモンの原料になります。副腎皮質ホルモンが生成されるときに、ビタミンCやビタミンB6とパントテン酸が必要です。こうしたビタミンが不足していると、副腎皮質ホルモンを十分につくることができません。


サプリメントで単体の成分だけをとりさえすれば有効に活用できるというものではなく、幅広い食品に含まれている栄養素や成分が必要です。いろいろな栄養素をバランスよくとることが食事の面では大切なことで、市販のお弁当や外食では、タンパク質や脂質が多くなり野菜不足になりがちで、ビタミン、ミネラルが不足します。毎日は無理でも、休日には野菜などをたっぷりとれる食事を心がけるだけで、ずいぶん違います。