ストレス症候群① 空の巣症候群

子供が成人して独立し、夫も働き盛りで家のことを顧みないために、一人で家に取り残されたような気分になって、それがきっかけで心の不調を訴えるようになるケースを「空の巣症候群」と呼びます。

子育てを生きがいとしてきた良妻賢母型の専業主婦に多く、内向的で人づきあいが苦手、家にいるほうが好きというタイプに多いといわれています。

頭痛、肩こり、胸苦しさ、吐き気、食欲低下、不眠などの身体症状を伴うことが多く、更年期障害と誤診されやすいのもこの症候群の特徴です。虚しさや不安から飲酒がやめられなくなる、いわゆるキッチンドリンカーになることもあります。

症状が強いときには医療が必要で、薬が効果的です。心療内科メンタルクリニックを受診します。

予防としては子供はいずれ育っていくものと考え、趣味や習い事を通じて、子供以外の生きがいを見つけることが大切です。地域の集まりには積極的に参加したり、夫とのコミュニケーションをもっと増やして、共通の趣味を見つけて第二の人生を夫婦で楽しく過ごせるようにします。