持続性疼痛障害

持続性疼痛障害とは、日常生活に支障が出るほどの原因のわからない部分的な痛みが続く病気です。

病院でいくら検査をしても痛みの原因がわからず、痛みが持続するため本人は不眠や歩行困難など、日常生活に支障をきたすことが多いようです。

痛みが起こる原因は、痛みの感覚をコントロールするエンドルフィンというホルモンの供給不足という説もありますが、病気の根本には、対人関係や家族関係などといった心理的な問題も隠れているといわれています。

中高年の女性に多く、過去に家庭的に大きな負担を負わされたり、他人に自分を無理に合わせて生きてきたようなタイプの人に多く見られるといわれます。

ある日、何の前触れもなく突然痛みが現れ、ひざ、腰、肩、膝、胸、腕など人によっていろいろな部位に現れます。一度に数か所、同時に感じることもあります。痛みの種類や程度は個人差がありますが、最も多く現れる痛みは、圧迫痛と刺痛で、痛みの他に、しびれ、ピリピリ感、ジリジリ感などの感覚を訴えこともあります。

痛みが強いため、鎮痛剤を飲んでも痛みがやわらぐことはなく、痛いところをかばうために不自然な姿勢で動くので、他の部位に痛みが現れることもあります。

こうした原因不明の痛みや異常感覚は、精神的な苦痛が抑圧され、身体症状として象徴的に現れていることが多いとされ、病院で検査しても病院を変えても原因がわからない場合は、精神科を受診するのがよいでしょう。