被災者の心のケア ②

東日本大地震から数日が経過しましたが、いまだ多くの人々が、避難所などで困難な生活を送っていらっしゃることが報道されています。生活の厳しさや体の疲れもさることながら、家がなくなったり、ご家族を亡くされた、あるいはまだ行方がわからないといった人たちの、心のケアがとても気になります。

筑波大学保健管理センターが、「災害時の心のケアについて」という文章を公開しています。大学の学生・教職員向けですが、その中でも「災害にあった方々へのアドバイス」という文章は、とても参考になると思います。


http://www.tsukuba.ac.jp/up_pdf/20110317095517001.pdf


住むところも仕事も、家族さえも一度に失われた方も多いかと思います。これから先、どうやって生きていけばいいかわからずに絶望されている人もいらっしゃるでしょう。しかし今は、生き延びることだけを考えてほしいと願います。

食料も不足していて、食べることもままならないと思いますが、食べられる物をしっかり食べ、不安や寒さで眠れないとも思いますが、しっかり睡眠をとっていただきたいです。

自分ひとりで頑張ろうと思わずに、周囲の人や行政機関、ボランティアスタッフなどに助けを求めてください。時間がかかるかもしれませんが、今の状態は必ず改善されて、やがて落ち着いた日常が戻ってきます。

そして、被災はしていなくて、連日の報道で心配している私たちは、できるだけ日常の生活を送ることが大切だそうです。私たちが普通の生活を送って働かなければ、日本の経済が沈んでしまい、被災地への支援などできなくなってしまいますね。募金や節電など自分たちにできることを心がけながら、それぞれの日々の暮らしを大切にしましょう。