メタボとメンタルヘルス

高血圧・高血糖高脂血症などを1つ以上もつ肥満の人、いわゆるメタボリックシンドローム。一見メンタルヘルスとは関係なさそうですが、ストレスや精神疲労は、内臓脂肪をためる一因になっていることがあるのです。

やけ酒・やけ食いなどとといわれるように、ストレスが強まった時にむやみに飲んだり食べたりする人は多くいます。ストレスが加わると、食欲中枢を刺激するホルモンが分泌され、食欲が増進するのです。

また、ストレスがたまるような多忙な生活は、食事時間の不規則、早食い、夜食など、内臓脂肪のたまりやすい食習慣と密接な関係にあります。

メタボリックシンドロームと診断され、減量のために生活習慣改善の指導を受けた人で、効果が得られなかった人では、抑うつ度が高いという現象が認められています。

ストレスや精神疲労に上手に対処するメンタルヘルスケアは、メタボリックシンドロームの予防や改善にも大切なのです。ストレスを引き起こしている問題をできるだけ早く解決してストレスをためこまないようにし、規則正しくバランスがとれた食事をとり、十分な休養と睡眠を確保することが大切です。また、適度な運動を行うことは、ストレスの解消と内臓脂肪の改善と、一石二鳥の効果があります。