被災者の心のケア③

職場のメンタルヘルス問題に取り組んでいるピースマインド・イープ株式会社と英治出版株式会社が、東日本大震災の被災者のメンタルヘルス問題に対処するため、身近で実践可能なストレスケアの指針をまとめた小冊子『災害時のこころのケア』を作成し、支援団体や書店を通じて10万部を被災地等に配布するそうです。また、サイトでもPDF版が無料公開されています。


これから長い時間をかけて復興への道のりをしっかり歩んでいくために、身近で実践できるケアの指針がまとめられています。自分のためにできるケア、女性が自分のためにできるケア、子供のためのケア、高齢者・障害者のためのケアなどがわかりやすく書かれています。

気分の落ち込みや眠れない日が続くときには専門家に相談すべきですが、今回の震災では、地震津波原子力発電所の事故とさまざまな要因があり、被災者数も膨大な数にのぼるため、心身にさまざまな不調を抱えていても、医療機関だけで対応することは難しい状況です。

人間はもともと、困難にぶつかっても自然に回復する力が備わっているといいます。被災者やその関係者、そして支援者が少しでも心の疲れをやわらげ、回復へと向かうためのヒントになるのではないでしょうか。ひとりでも多くの人の手元に早く届くといいと思います。


災害時のこころのケア PDF版 http://www.eijipress.co.jp/sp/shinsai/pdf/shinsai_free.pdf