ストレスを軽減する①ストレスに気付く
ストレスを過度にためこまず、ストレスとうまくつきあっていくためのコツのひとつは、「自分のストレスに気づく」ことです。
まず、心の不調としてのストレスのサインに気付くことが大切です。サインが出ているのにそのまま放っておくと、ストレス性の疾患など治療が必要なレベルに移行する可能性もあるので、サインに気づいたら、早めに相談する、対処するなどの対応をとることが必要です。
心の不調としてのサインには以下のようなものがあります。
○心の面
悲しみ・抑うつ感・不安感やイライラ感・緊張感
○体の面
①食欲がなくなる。やせてきた。
②寝つきが悪い、朝早く目が覚める。
③動悸がする。血圧が上がる。手や足の裏に汗をかく。
○行動面
①消極的になる。周囲との交流をさけるようになる。
②飲酒、喫煙量がふえる。
③身だしなみがだらしなくなる。落ち着きがない。
そして、心の不調には背後にそのきっかけとなる出来事やストレスの原因が潜んでいることがあり、そのようなきっかけや出来事が複数重なったり長く続いた場合など、こころの不調につながることがあります。心の不調のサインが出ている場合、自分がどのような出来事を自覚しているのかに気付くことも大事なことです。
生活上の出来事では、自分や家族の誰かが病気・怪我・災害などの被災体験をした、子どもの進学、夫婦や親子の不和など、家庭内の人間関係に問題があった、 ローンや借金、収入の減少などの金銭問題があった、などが原因となることがあります。
職場の出来事としては、仕事での失敗やミスがあって責任を問われた、上司や同僚、部下などと人間関係でのトラブルがあった、 昇進や配置転換、転勤などの変化があったなどがきっかけとなることがあります。