ストレスを軽減する②ストレスマネジメント

自分のストレスに気付いたら、ストレスマネジメント(ストレス管理)をすることで、メンタル面の不調を回避することができます。

ストレスをためこまないためには、なにごとも自分一人で抱え込まないことです。家族や友人、職場の同僚や上司など、周囲の人たちに相談をしてみることです。時には自分とは別の視点でものごとをとらえてみることが必要だからです。精神的に負担になっている問題から目をそむけず、どんな小さな点でもできるところから解決していくといった現実的な対応を考えます。

また、ストレス耐性は健康状態と密接な関係にあり、同じ負荷がかかっても健康状態がよいときのほうが、ストレスとして感じにくいものです。体力・精神力の充実をはかり、こころの状態を安定させておくことが、ストレスマネジメントの大きな要素になります。

心身の健康を保つために欠かせないのは、規則正しくバランスがとれた食事と適度な運動です。高血圧や高脂血症、糖尿病、痛風などの生活習慣病に対しては、乱れた食生活や運動不足が大きな危険因子となりますが、メンタル不調も生活習慣病と同様に、食事や運動をはじめとするライフスタイルの影響を受けやすいと言われています。

だからといって、あまり神経質に考えすぎるとそれがストレスになるので、食事は家族や友人と楽しんでおいしく食べる、好きだからといって同じものばかり食べない、できれば1日3食規則正しい時間に食べる、腹八分目を心がけるといった感じです。

運動をするといっても、新たにスポーツを始める必要はなく、まずは毎日の暮らしの中で、できるだけ歩くように心がけることから始めます。エレベーターを使わずに階段を上る、電車をひと駅手前で降りて会社まで歩く、など日々の小さな積み重ねが運動不足の解消につながります。