2010-01-01から1年間の記事一覧

解離性障害

解離とは、「過去の記憶、同一性と直接的感覚の意識、そして身体運動のコントロールの間の正常な統合が一部、または完全に失われた状態」とされています。従来はヒステリーと呼ばれていたもので、転換型ヒステリー、解離型ヒステリーに分けられていたもので…

適応障害

適応障害は、ある社会環境においてうまく適応することができず、様々な心身の症状を呈する症候群です。職場不適応や登校拒否など言われています。進学、独立、結婚など、重大な生活上の変化に対応できず、勉強や仕事などが続けられなくなります。人は、外界…

ひきこもりの背景に精神疾患

現在日本では、現在全国の約26万世帯でひきこもりの子供がいると推計されるそうです。「ひきこもり」の若者に対して厚生労働省の研究班が調査したところ、専門施設に相談してきた「ひきこもり」に悩む人の3分の1が、統合失調症など薬物治療を必要とする…

境界性パーソナリティ障害

境界性パーソナリティ障害は、若い女性に多くみられる心の病気です。「境界」とは、同じく心の病気である「神経症」と「統合失調症」の境界にある症状であることに由来しています。境界性パーソナリティ障害では、感情のコントロールに問題が生じるため、感…

現代社会と家族の危機

現代家族は、離婚の増加や育児不安、自動虐待、不登校、家庭内暴力、ドメスティックバイオレンス、高齢者虐待など、数えたらきりがないほど多くの問題をかかえるようになっていて、現代家族は危機的状況にあるともいわれています。家族は社会の一番小さな組…

労働者の心の健康の保持増進のための指針

厚生労働省では、労働者のメンタルヘルス対策を実施するために、平成12年8月に「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」を策定していますが、平成18年に新たに「労働者の心の健康の保持増進のための指針」と改定しています。 ポイントは下記の…

PTSD−心的外傷後ストレス症候群

Post-Traumatic Stress Disorder PTSD−心的外傷後ストレス症候群とは、人が通常体験する範囲を越えた非常に強いストレスとなる出来事に巻き込まれたことによる障害のことで、この外傷体験(トラウマ)が長時間持続する症状をいいます。原因となる出来事…

統合失調症③統合失調症の治療

以前は「精神分裂病」と言われていた統合失調症は、「人格が崩壊して廃人になってしまう怖い病気」だというイメージがありました。現在では抗精神薬の発達で、他の病気と同様に適切に薬を服用することで、安定した社会生活を送る人も増えています。早期に発…

メンタルヘルス・マネジメント検定試験

働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりをめざして、職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識、技術、態度を習得することを目的とした検定試験があります。大阪商工会議所が主催している「メンタルヘルス・マネジメント検…

職場のメンヘルが問題になっている理由

今、職場のメンタルヘルスが話題になって企業は対応を求められています。その理由のひとつは、メンタルヘルスともっとも関係が深いといわれている、過労死や過労自殺の労働災害認定数が増え続けていることです。そして、厚生労働省が5年ごとに行なう1万人以…

統合失調症②統合失調症の症状

統合失調症の症状は、陽性症状と陰性症状に大きく2つ分けられます。陽性症状とは、幻覚・妄想・興奮・昏迷などの急性期症状のことをいいます。正常な人には見えないものが見えたり聞こえたり、明らかにありえない考えを正しいと信じ込んだりします。激しく…

統合失調症① 統合失調症とは

精神疾患の中で、うつ病に次いで多いのが統合失調症です。100人に一人の割合でかかり、患者数は75万人を超えています。以前は精神分裂病と呼ばれていた病気です。この精神分裂病という名称が、日本では「精神が分裂する病気」→「理性が崩壊する病気」と誤…